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東京大学の祝辞に思う②


東京大学の祝辞に思う②
前回とりあげた内容より、もう1つ紹介を。
東京大学の祝辞より、最後の1文です。

あなた方を待ち受けているのは、これまでのセオリーが当てはまらない、予測不可能な未知の世界です。
これまであなた方は正解のある知を求めてきました。
これからあなた方を待っているのは、正解のない問いに満ちた世界です。
(中略)
大学で学ぶ価値とは、すでにある知を身につけることではなく、これまで誰も見たことのない知を生み出すための知を身に付けることだと、わたしは確信しています。
知を生み出す知を、メタ知識といいます。
そのメタ知識を学生に身につけてもらうことこそが、大学の使命です。
引用元 東京大学入学式祝辞
https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/about/president/b_message31_03.html

これが最後の部分にあたります。
私も僭越ながら教育に携わっているので、大学とは何かということはときどき考えます。
小中高と、大学との決定的な違いはまさにここだと思います。
小中高では、正解が何か分かっている上で解いたり考えたりすることがほとんどです。
ただ、大人になって自分自身も経験したことは、
「学校で学んだことが直接役に立ったことは驚くほど少ない」
ということ。
大切なのは、身に付けた知識をどう使うか、活用できるかのほうだと思っています。

話は変わりますが、とあるアンケートの結果をご紹介します。
大人に「こどものときにしておけばよかったことは何ですか?」と問うと、
ダントツの第一位は
『もっと勉強しておけばよかった』
だそうです。

知識をどう活用するかも大切ですが、まずはその根底にある知識が無ければ活用もできませんからね。
新学期、ぜひ1つでも多くのことを学び、そして後に活用できる力を育んで欲しい。
そして、どんな環境でも、どんな世の中だったとしても、生きていける知識を身に付けて欲しい。
そう感じる、東京大学の祝辞でした。



東京大学の祝辞に思う②
佐々木(敦) 担当【小中学生:理系・受験 / 高校生:数学・化学・生物】
得意技:苦手生徒も感動!重要語句簡単オモシロ暗記術
好きな食べ物:甘いもの、マイブームはバウムクーヘン
趣味:愛犬と遊ぶこと
好きな言葉:努力が必ず報われるとは限らない、ただ成功した者は皆すべからず努力している

2019.04.22

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