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英語で自己紹介の疑問:苗字と本名どっちが先なの?


英語で自己紹介の疑問:苗字と本名どっちが先なの?
小中高の生徒さんの英語指導も今年で通算4年。
まだまだではありますがそれなりの子ども達を指導してきたのですが、学校の先生の教え方、学年が違うと子ども達も学んだことがバラバラ。
 
そのいい例が、英語で自己紹介するとき苗字と本名どっちが先なの問題。
 
先に答えを言ってしまうと、どっちから始めても問題ないです。
 
ですが、おうちの方はおそらく”本名が先”と習われた方が大半のはずですよね。
自分が中高の時もおうちの方々と同様”本名が先”と教えられていましたが、それは西洋人が使う英語の文化に合わせるためにそのように自己紹介したほうが伝わりやすいからが一つの理由です。誤解されないようにするためで至極当然のことなのですからそのままでもいい気がしますね。
 
では今の時代どうしてこのような煩雑な状態になっているのでしょうか。
 
 
その一つとして日本文化が広く西洋に知れ渡ったのが原因と言われています。
 
細かく言うと、日本に興味を持ち、日本語についても熟知している海外の方が増えたため、日本人の名前の順番についても理解してくれる方が増えたのです。しかし、もちろん日本という国を知っているだけでどのような国なのかあまり知らない海外の方がいるのも事実です。
前者の方であれば、日本の慣例にならい苗字・本名という順番に告げてもすぐに分かってくれますが、後者の場合でも誤解をされてしまう可能性があるかもしれません。
 
こういう文化の違いによる矛盾や対応の仕方の背景を掘り下げていくと面白いなあと思う次第です。
 
最近ですと、政府が英語で自身の名を告げる際は苗字から紹介するようにという奨励も発表されました。
西洋の文化に合わせていた日本が、東洋の文化も分かってほしいという姿勢が垣間見え、このようなちょっとしたことも時代が変わっていることの表れなのではと思っております。
 

2019.05.31

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