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古典の新しさ


古典の新しさ
先日、久しぶりにオーケストラでの本番を終えました。
ベートーベンとブラームスの交響曲を演奏するのは、他の作曲家の曲とはまた違った、身が引き締まる思いがします。

音楽室の肖像画のベートーベンとブラームス、思い出せますか?
ベートーベンは髪が爆発、ブラームスは髭だらけの迫力あるどアップの顔、歴史上のすごい巨匠に思えるし、実際そうなんですが、ブラームスは日清戦争の頃はまだ生きていた、バッハやモーツァルトなどと違って意外と近い時代の人なんです。

そして、今は古典派とかロマン派とか位置付けられて、歴史の通過点の古い音楽に見えますが、実は当時の常識を打ち破るアイデアを取り入れた、最先端の音楽だったそうです。

そういうことも考えて譜面に向かうと、当たり前に弾いていた場所がとても新しく見えてきます。

単純でつまらない計算練習も、考えながら丁寧にコツコツ積み重ねていくうちにもっといい方法を見つけたり。。
なんて、チェロを弾きながら考えることもあります。

ハイドンとモーツァルトが確立した交響曲を新しいものに改革したベートーベン、
もうベートーベンが完成させたと考えられていた交響曲をさらに発展させて名曲を遺したブラームス、
もう出来上がったように見える今の当たり前をぶち破る力は、そういう小さな発見の積み重ねなんじゃないかと思います。

新しい勉強が始まった4月、はじめは簡単!なんて思わずに、丁寧に取り組みましょうね。

Hiroshi Kumagai♫



古典の新しさ
熊谷 担当【小中学生:理系・受験 / 高校生:数学・物理・化学】
得意技:1度に10の解法を脳内で整理しながら一人ひとりの質問に対応する個別指導
好きな食べ物:中華料理
趣味:チェロ
好きな言葉:初心忘るべからず

2022.04.28

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