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AI時代に子どもに必要な力とは? 非認知能力と学力との正しい関係


AI時代に子どもに必要な力とは? 非認知能力と学力との正しい関係
AI時代に子どもに必要な力とは?非認知能力と学力との正しい関係
asnavi
「うちの子、テストの点数はそこそこなのに、なぜか自信がない」「少し壁にぶつかるとすぐに諦めてしまう」「将来、AIに仕事を奪われてしまうのでは……」。そんな不安を抱える保護者の方は、年々増えているように感じます。 これまでの教育では、学校の成績や偏差値が子どもの「力」を測る主な物差しでした。しかし、AIが急速に普及し、社会の変化が加速する今、学力だけでは語れない別の能力が強く注目されています。それが「非認知能力」です。 非認知能力とは何か、なぜAI時代に不可欠なのか、そして学力とどのように両立させるべきかを、最新の知見と企業・社会の動向を踏まえながら解説します。

「非認知能力」とは何か

非認知能力とは、IQテストや学力テストでは数値化しにくい、人間の内面的・社会的な能力の総称です。ノーベル経済学賞を受賞したジェームズ・ヘックマン教授(シカゴ大学)が行った大規模な追跡研究により、幼少期から育まれる非認知能力が、学力と同等かそれ以上に将来の収入・健康・社会適応に影響することが示されて以来、世界中の教育界で重視されるようになりました。

非認知能力には主に以下のような要素が含まれます。

自己効力感

「自分ならできる」という信念。困難に直面したときに諦めずに取り組む原動力になります。

やり抜く力

長期的な目標に向かって粘り強く努力し続ける力(グリット)。心理学者アンジェラ・ダックワースが提唱した概念で、成功者に共通する特性として知られています。

メタ認知

「自分が何をわかっていて、何がわかっていないか」を客観的に把握する力。学習効率を飛躍的に高めます。

感情調整力・共感力

自分の感情をコントロールし、他者の気持ちを理解する力。チームで働くうえで欠かせないソーシャルスキルです。

主体性・内発的動機

「やれと言われたからやる」ではなく、「自分がやりたいからやる」という姿勢。学びへの意欲の根幹を成します。


AI時代に、企業が学生に求める力

では、社会は今の子どもたちに何を求めているのでしょうか。
経済産業省が提唱する「社会人基礎力」や、就職活動における企業のアンケートでは、長年にわたって「コミュニケーション能力」「主体性」「課題解決力」が上位に挙げられてきました。これらはまさに非認知能力の核心といえます。

さらに近年、AIの台頭によりこの傾向は加速しています。マッキンゼーやOECDが発表したリポートでは、定型的な情報処理・検索・分析といった業務はAIに代替されやすい一方、「曖昧な状況に問いを立てる力」「異質なものを結びつける創造力」「人の感情に寄り添う共感力」「倫理的な判断力」はAIには代替しにくいと指摘されています。
Google・Microsoftなどの調査でも、採用・評価において最も重視されるのは「問題を自ら定義し、チームで解決する力(非認知能力)」であり、プログラミング等の技術スキルはその次とされています。
つまり、今の小・中・高校生が社会に出るころには、「言われたことを正確にこなす力」よりも、「自分で問いを立て、仮説を検証し、仲間と協力して答えをつくり出す力」が一層強く求められるのです。

「学力か、非認知能力か」という誤解

ここで一つ、重要な誤解を解いておく必要があります。 非認知能力への注目が高まると、「学力よりも非認知能力が大切」「テストの点数より生きる力だ」という論調が出てきます。しかし、これは二項対立の罠です。

学力と非認知能力は、対立するものではありません。むしろ、質の高い学習プロセスそのものが、非認知能力を育てる場になります。

たとえば、数学の難問に粘り強く向き合うことは非認知能力の一つである「やり抜く力」を鍛えます。解けなかった問題を「なぜ間違えたか」と振り返ることは「メタ認知」を育てます。自分で学習計画を立てて実行することは主体性と自己管理力を養います。こうした経験の積み重ねが、学力向上と非認知能力の育成を同時に実現するのです。

一方、基礎学力が不十分なまま「思考力」「探究力」だけを鍛えようとしても、土台が不安定では応用が利きません。確かな基礎知識があってこそ、深く考え、創造的に問いを立てる力が生きてくるのです。

家庭でできること——保護者の関わり方

非認知能力は、特別なプログラムがなくても、日常の親子のやりとりの中で育まれます。意識してほしいポイントをいくつかお伝えします。

成果よりもプロセスをほめよう

「頭がいいね」よりも「最後まで粘ったね」「自分で考えたんだね」という声かけが、自己効力感と次また頑張ろうというやる気を高めます(スタンフォード大学のキャロル・ドゥエック教授の研究より)。

答えを教えるより問い返してみよう

子どもが「わからない」と言ったとき、すぐに正解を教えてあがるのではなく「どこまでわかった?」「どんなことを試してみた?」と問い返す習慣が、メタ認知力を育てます。

一緒に失敗を振り返ろう

テストで点が取れなかったときや間違えたとき、叱るのではなく「どこで間違えたか一緒に見てみよう」というポジティブな姿勢が、失敗を学びに変える力を育てます。

「なぜ?」「どう思う?」を大切にしよう

ニュースや日常の出来事について、正解を提示するのではなく「なぜこうなったと思う?」と問いかける対話が、自ら問いを立てる思考習慣を培います。

学習ジム アスナビが大切にしていること

私たち学習ジム アスナビは、「思考の土台となる基礎学力を確実に高めること」と「自ら問いを立てて考える力・折れない心を育むこと」を両輪として大切にしています。

テストの点数を上げることと、考え抜く力・粘り強さを育てることは、本来同じ一本の道の上にあります。難しい問題に向き合い、うまくいかない経験を乗り越え、「わかった!」という喜びを味わう——この学びのプロセスを丁寧に積み重ねることが、AIにも代替されない本物の力を育てると、私たちは信じています。

まとめ

AI時代の今、子どもに必要な力は「学力か非認知能力か」のどちらかではありません。質の高い学習を通じて基礎学力と非認知能力を同時に育てること——それが、変化の激しい社会を自分らしく生き抜くための最も確かな道です。 お子さまの「考える力」と「折れない心」を、学力とともに育てていきましょう。

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2026.02.27

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