神は細部に宿る
サッカー日本代表の元監督、岡田武史さんの言葉です。
日々、生徒と接している中で、
『なるほどな』
と思う場面があります。
頭の回転の速いA君、
理解力が高く、応用問題の発想力も誰より速く、そして柔軟な解法でアプローチできます。
しかし、スタミナに難あり。解法の分かる問題には手をつけず、問題演習はあまりしません。
理解力がゆっくりなB君、
先生の話は1回では理解できず、何度も間違えてしまいます。
しかし、何度間違えても演習の手は止まりません。先生に指導されながら、理屈をつかむまで粘り強く問題に取り組むことができます。
この2人の中学時のテストは、どちらが点数が高いでしょう?
正解は、、、
B君!!
と、言いたいところですが、現実は、
『A君、B君同じくらい』
というところです。
では、高校生になったらどうでしょう?
正解は、、、
僅差でB君!!!
と、いうところでしょう。
ここまでの話だと、
『なんだ、僅差だったら少ない時間で学習センス抜群の、A君の方が得じゃん。』
って、思いますよね。
では、この後、大学に行ったらどうでしょう?
実社会に出たらどうでしょう?
何を言いたいのかというと、
細部に渡り、無駄と思われるかもしれないけど、着実に細部に渡り演習を重ねることは、
その人物の強固な基礎を醸成します。
強固な基礎が備われば、高い建物も建てることができます。
その場だけを見れば効率の悪いように見える作業も、
こと、成長の為には必要な時もあります。
A君を否定するわけではありません。
学習にはセンスが重要な場面だってあります。
彼は今後きっと気づくでしょう。
地道な努力の大切さを。
目の前には入試を控えている生徒達がいます。
合格を目標に頑張ることはもちろんです。
しかし、今している学習が、本当に将来に役立つんだということを、
私たちは心に持ち、時には伝え、指導しています。
誤解を恐れずにいえば、
効率の良さだけを追い求めると、生徒の成長が十分に促進されません。
その先を見据えた力を、受験等を通して醸成してほしいと願い、
また、そのことを伝えていきたいと思います。
細部に渡り準備をしたB君にはラッキーの神ではなく、
得るべくして得た、神からの手助けがあるんでしょうね。
子供は本来学びたがりです。
学ぶ喜び、知る喜びを一緒に共有していきたいと思います。
※A君、B君は全く仮定の人物です。悪しからず。
アスナビは生徒自ら学びたいとアクション出来る塾です。
夏期講習からお待ちしております。