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考える機会


考える機会
こんにちは。たまにパン屋さんのパンを食べてそのたびにおいしさに感動する伊藤です。
プロってすごい。そして高い…。

さて、本日は学生時代の思い出を。
専門科目の授業で、とても分かりづらい先生がいました。
毎週課題が出され、一度でも提出がなければ単位が出ない授業。
そして、課題は「合格」「再提出」のみ書かれ返却され、決して正答は教えてくれません。
授業内容も課題に関係ある時もあればそうでないときもあり…
一人で考えて煮詰まって先生に質問に行っても、絶対に解法やヒントは得られませんでした。

毎年そんな授業のため、とにかく学生の間で不評。

ちなみに、当時、私の学校では「先生に対する通信簿」のようなものがあり
全教科、担当の先生に対し、学生が授業を評価し、学内ネットですべて見れるようになっていました。
批判的な評価に関しては講師がどう考え、どう改善するのか返答しなければならないルールでした。

ある年、講師評価で、一人の後輩が
「授業はわからないし、生徒の質問にも答えない。最低の教師である。」
と評価しました。
こんなに、簡潔に批判のみ書かれることは少ないので
その先生がなんと答えるのか、みんなわくわく(不謹慎?)しながら結果を待ちました。

その先生の回答がこちら。(細かい部分は違うかもしれません。)
「確かに質問に答えない教師は最低です。
 しかし、それ以上に学生の考える機会を奪う教師は最悪だと考えています。
 よって、授業構成を変える必要はありません。」


…いかがでしょうか。
確かに課題は辛かった(大人になった今でも夢に見る)。
でも正直なところ、一番思考能力というものを鍛えられた授業でもあったと思います。
「期限内にださなきゃ即留年」のプレッシャーから
課題がでた直後から同級生で集まってああでもないこうでもないと相談したり
団結力も強まったような気がします。

これは極端な話としても、
講師の仕事をするようになって、
「どこまで教えるか」は自分にとって課題の一つです。
解法一つ一つを丁寧に教えれば納得してもらうことはできる。
でも、全部人にやってもらったことって、覚えていられないですよね。
「先生がいるときは解けるけど、テストになるとできない」と言われると
とても複雑な気持ちです。

細かいところまで手取り足取り教えるのは簡単。
でもそれだけでは君たちの能力にはならないですよ。
つまづくことは悪いことじゃないです。
つまづいて、つまづいて、つまづいて、その分たくさん考えましょう。
考えて考えて、考え抜いた後に、納得できる方法を教えてもらって
その時に初めて自分の力になるはず。

冬服に衣替えもして、受験シーズンまであと少し。
解けない問題に当たっても
「考える機会」だけは失わないように取り組んでいきましょう。




考える機会
伊藤 担当【小中学生:理系・受験 / 高校生:数学】
得意技:「分からないところが分からない」脱却!苦手問題徹底分析


好きな食べ物:いちご大福


趣味:動物を見ることと写真をとること


好きな言葉:Hope for the best and prepare for the worst.<リトルミイ(ムーミン)>

(最高を期待して、最悪のための準備をしておきなよ)

2020.10.03

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