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谷川俊太郎の詩と白鳥省吾賞から広がる言葉の世界【学習ジムアスナビ】


谷川俊太郎の詩と白鳥省吾賞から広がる言葉の世界【学習ジムアスナビ】

あと2週間足らずで冬休みになります。アスナビでも冬期講習の準備を着々と進めています。
さて、私の冬の楽しみの一つといえば、栗原市が開催する市のコンテスト、「白鳥省吾賞」の受賞作を楽しむことです。
私たち塾人の仕事は、どうしても “正しい答えへ導くこと” が中心。私は教員免許は理系ですが、国語は得意科目の一つで、実際に指導もします。たまに指導する国語は、小説文・論説文・物語文の読解がメインで、詩は扱いが少ないのが現実です。「詩は好きだけど、入試には出にくくて…」という、なんとも複雑な立場。

ところが、そんな“受験の物差し”から一歩離れて詩の世界に触れると、まるで目を覚まされるような気持ちになります。全国の詩人が、自然の一瞬や心の揺れを、自由な角度からすくい上げ、ひとつの言葉の塊に仕上げていく。そこには「正解」はなく、「その人のまなざし」だけがある。私も仕事の癖で“模範解答”を探してしまうことがありますが、詩はそんなクセを軽やかに裏切る存在です。

その代表例として、私が毎年楽しみにしているのが 「白鳥省吾賞」です。全国の幅広い年代から詩が寄せられ、小学生から大人まで、それぞれの感性が並びます。入賞作品を読むと、「こんな世界の見え方があるのか!」と、講師の私のほうが学ばされる瞬間が多々あります。いつか私自身も応募してみたい……と思いつつ、締切を忘れがちなのは秘密ですが。

谷川俊太郎さんの詩が教科書で広く扱われているのも、子どもたちが“ことばを感じる力”を育む教育が重視されている証だと思います。

言葉には、点数にならない価値があります。全国の詩人たちが教えてくれる“自由な感性の広がり”を、子どもたちにも少しずつ届けられたらと思っています。




谷川俊太郎の詩と白鳥省吾賞から広がる言葉の世界【学習ジムアスナビ】
佐々木(敦) 担当【小中学生:理系・受験 / 高校生:数学・化学・生物】
得意技:苦手生徒も感動!重要語句簡単オモシロ暗記術
好きな食べ物:甘いもの、マイブームはバウムクーヘン
趣味:愛犬と遊ぶこと
好きな言葉:努力が必ず報われるとは限らない、ただ成功した者は皆すべからず努力している

2025.12.11

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