平成３１年度宮城県公立高校後期選抜（数学）

平成３１年度の高校入試後期選抜が終わりました。

 

さて，今回の数学の問題ですが，第一問の計算問題は例年通りといったところですね。

第一問の８で出題されていた図形の問題は，中１のおうぎ形の面積，中３の三平方の定理を組み合わせた問題でした。

基本的な図形の性質や面積の公式等を理解して使いこなせるようにしていないと対応できない問題ですね。

 

第二問の１の関数は，変化の割合についてと座標の求め方や直線の式の求め方という基本的な内容でした。

２の資料の整理と標本調査を組み合わせた問題は過去にも出題例があり，今後も似たようなパターンの出題がありそうな問題です。

３は方程式の利用の問題。とにかく情報を整理して表などを書きながら立式などをする練習を日頃から積みかさねていれば対応できる問題ですね。

４は中１の空間図形と中３の三平方の定理を組み合わせた問題でした。（１）は確実に正解しておきたい問題ですね。

 

第三問はとにかく読解力が必要な関数の問題。その中にさらに平均値や中央値といった資料の整理の要素もはいっており，時間配分を考えてどこまで解くかという見極めも必要だったかと思います。

 

第四問の図形は問題数が３問と少なく，証明は合同や相似を利用するタイプとは異なる問題でした。

 

全体的に見渡してみると第一問・第二問のところでしっかりと得点できる力が重要な問題構成かと思います。

また，第一問・第二問を手早く処理していかないと，じっくり時間をかけて考えるべき第三問以降にかけるべき時間が残りません。

来年，再来年高校受験を迎えるみなさんは，まずは基本問題を早く正確に解く力を意識して実力アップを目指していきましょう！